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1-2レンジでの2速固定方法

 山道なのでの急な下り坂でエンジンブレーキが欲しい時、チェロキーは1-2レンジにしても1速になり急激なエンジンブレーキとなり、適切な速度を維持するのは困難です。  1-2レンジで2速になるにはかなりのスピードが必要となり、1-3レンジでは3速になってしまいエンブレが効かないといった状況に陥ります。2速で固定できたらなぁ~っと思うチェロオーナーは多いはずで、もれなく私もそうでした。2速固定の部品としてコンプシフトという部品が一時期販売されていましたが、現在は販売を完了していて中古でも入手が困難な状況です。いろいろ調べてみると自作でコンプシフトもどきが作れることがわかり今回チャレンジしてみました。

チェロキーのTCM(トランスファー・コントロール・モジュール)の配線図です。C8ピンが1-2レンジ検出で、この線に12Vが供給されるとATはシフトが1-2レンジに入ったことを認識します。今回2速固定で重要なのはC15ピンです。1-2レンジに12Vが通電している状態で、このピンに12Vを流すとATは2速固定になります。

ATの各ギアの時の通電状態です。TCMからの出力でATの変速をコントロールしていますが、このC15ピンとC16ピンの状態を操作することで、強制的に変速させることができます。左の表は全ギアにおける通電状態で、1-2レンジの際は1速と2速しか変速しません。これは、1-2レンジの検知ピンC8ピンの通電が支配的なためです。

回路図です。1-2レンジのC8の12VをC15に入れることによって2速固定をしています。途中にダイオードを入れるのは、「DレンジでスイッチがONだった場合」にDレンジが1-2レンジとして動作してしまうのを回避するためです。Dレンジに12Vが供給されている状態で、1-2レンジに12Vを入れると1-2レンジが優先されます。この回路図はあくまでも「1-2レンジの時にスイッチONした場合に2速固定」を狙ったものです。

上の図が出来れば、あとは配線するだけです。今回使用したのはエーモンのスイッチです。このスイッチはダイオードが1本標準で同梱されていますのでこのスイッチで十分オリジナルコンプシフトが作成できます。

スイッチの設置場所が無かったので、ドリンクホルダーに設置しました。LED内臓スイッチなので点灯させるように配線をしたのですが、この場所では運転しながらの点灯確認は難しいです。(^^;)

あとはTCMのコネクターに配線を割り込ませるだけです。このTCMは助手席側ロアパネル内側に設置されています。コネクターの色、形状で判別は簡単にできると思います。上の配線図を元に割り込ませる線を特定します。

2008年08月11日作成

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